企業が求める機械設計能力とは?【現役メカエンジニアが解説!】

スキル・能力
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人手不足と言われる時代の中、機械設計分野でも人手不足に思い悩んでおり、
可能な限り即戦力な人材を確保しようと各企業は模索しています。

そんな中、これから機械設計に携わっていきたい人やスキルを磨きたい人は、
企業がどんな人材を求めているのか気になったりしますよね。

もし求める設計能力が分かって、就職や転職、今後のキャリアまで対策や活用ができるとしたら、
価値のあるエンジニアになれると思いませんか?

そんな思い悩む人たちに向けて、複数社経験のある現役設計者が、企業が求める機械設計能力や
能力の活用術まで徹底解説します!

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 機械設計の企業が欲しがる人ってどんな人?

機械設計分野の企業では、一緒に働きたいと思う人やこの職場に来て欲しいと思う人の
人物像があります。著者は複数社の経験がありますが、どの企業へ行っても同じでした。
その特徴は、次の3つがある人を指します。

  • テクニカルスキルがある
  • ヒューマンスキルがある
  • 学歴がある

テクニカルスキルは、ある領域の専門性のあるスキルや基本的なスキルなどを指します。
機械設計での専門性とは、ある製品の技術やノウハウを言い、基本的なスキルは、CADやCAE、
工学系知識など、機械設計者として働くために共通するスキルを言います。

ヒューマンスキルは、社会人マナーがあり、チームで成果を出せたり、課題解決に導くことが
できるスキルを指します。あるプロジェクトのマネージャーや所属する部長など、一緒に活動する
チームメンバーをまとめる役割が強く必要とされるスキルを言います。

学歴はご存知の通り、偏差値の高い大学や、ある分野の専門性に強い学校に就学していたかを
指します。学歴がいいと思うのはやはり東京大学ですね。特に日本では、学歴を重視する企業が多く、大卒という条件は必須と思っておいた方が良いです。

各企業は大きく成長させる目標があり、それに貢献できる人物を欲しがります。
その要となるのが、テクニカルやヒューマンスキル・学歴があるエンジニアであり、
企業側は常に探している状況と言えるでしょう。

機械設計現場のリアルな声

機械設計の現場では、こんな声を良く聞きます。

  • スキルと学歴があっても結局教えるのが大変
  • 学歴とか関係なく、早く覚えてくれる人がいい

あれ?求めるエンジニアと全然違くない?!と思うかもしれませんが、
これが現場のリアルな声です。

設計現場では、限りあるソースの中で、設計や打ち合わせしたり、常に走り回ってるような状況が
ほとんどです。その中で、教育をしなくてはなりません。どんなにスキルや学歴があったとしても、
現場のルールは結局わからないので、必ず教育が付き纏います。教育となると、設計とは違うことを
やらされる感が出てきてしまい、しんどくなります。
なので、できる限り楽に教育できたら1番嬉しいと思うのが、設計現場の本音です。
テクニカルスキルやヒューマンスキル・学歴があることはもちろん大切ですが、現場の本音に答えら
れるスキルがあってこそ、本当の価値のあるエンジニアになるのではないでしょうか?

ここからは、求められる本質的な価値のあるスキルをご紹介していきたいと思います!

求められる本質的な価値のあるスキル

設計現場において本当に求めているのは、学習スピードです!
なんだ、そんなこと?と思うかもしれませんが、本当にこれは大事です。
学習スピードが良いと、自分のスキルが向上し、キャリアアップに繋がります。

また、テクニカルスキルやヒューマンスキルも向上させることもできます。
結局のところ、テクニカルスキルやヒューマンスキルは現場で経験の積み重ねになるので、
特に初心者や新卒の方は、抑えておきたい重要スキルです。

では、どのようにして学習スピードをあげていけるか解説しましょう!

PDCAではなくDCAPで回す

PDCAとは、一般的にPlan(計画)、Do(実行)、Check(チェック)、Action(改善)の
サイクルをどんどん回すことで業務効率を良くするものと考えられています。
ただし、計画から始めると計画ばかり時間が取られ、すぐに実行に移せません。
仮に計画が完了したとしてもそれに満足してそこで終わるケースもあります。
これでは、学習スピードを上げられません。​

そこで、PDCAではなく、Dから始めるDCAPで回しましょう。
Do(実行)から入ることで、行動することができるので、そこから分析や案を出していくことで
最終的にやること(つまり計画)が明確になります。
まずはやってみることから始めることがスピードを上げるポイントになります。

現実を知る

現実を体感することでやるべきことがわかります。
特に機械設計の場合、実際の物がどういう動きをするのか、どんな機能として働くのかなど
理解するスピードが格段にアップします。それを繰り返すことで学習スピードを底上げできる
ようになります。

設計現場では良く三現主義と聞きますが、まさにこれに繋がることです。

また、現実を知るとわからない部分がある場合、その手のプロに聞くことです。
部品メーカ、他部門の担当者など、それに特化したプロが周りにたくさんいます。
その分野に特化する人に相談することで、確実な情報を入手することができるため、
テクニカルスキル向上に繋がります。

また、相談することで、色んな人とのコミュニケーションが取れるようになるため、
情報の引き出し方や交渉、取りまとめなど、ヒューマンスキル向上にも繋がりますので、
少しでもわからないことがあればどんどん相談しましょう!

質より量

あるアウトプットを提出する時、質を100%求めて作業するエンジニアを見かけますが、
できる限りそれはやめましょう。質ばかり追い求めると、出さなければならないアウトプットの
量が確実に減り、学習スピードを遅くする要因となります。
質つまり完成度を100%ではなく、60%程度にしてアウトプットし、必ず途中経過をチェックする
やり方をしてみましょう。

そうすることで、たくさんの経験を積むことができ、万が一間違っていたとしてもリカバリすること
もできます。よって、学習スピードには質より量を徹底することが重要です。

就職・転職に役立つ機械設計の資格

スキル向上の一貫として資格を取ることをオススメします。
資格があることでその専門領域の基礎は把握できている証拠にもなります。
数多くある資格の中で、著者が取得して役立った機械設計の資格をご紹介します!

機械設計技術者試験

日本機械設計工業会が技術力を認定する民間資格で、毎年11月頃に開催されます。
1級〜3級まであり、機械工学基礎からメカトロニクス分野まで機械設計について幅広く出題されます。
3級は実務経験が不要なので、資格として取りやすく、テクニカルスキルを裏付けできる資格に
なりますので、是非受験してみましょう!

知的財産管理技能検定

特許などの知的財産管理を行う職種に必要とされる国家資格になります。
1級〜3級まであり、知的財産管理の職種における技能や知識の内容が出題されます。
本試験も3級は実務不要なので、資格として取りやすいです。
機械設計のスキルから少し外れますが、機械設計やっていると必ず特許という壁にぶち当たります。
その関係で、就職や転職の面談時、この資格について質問してくる人がいるくらい注目度は大きい
と言えますので、受験してみてはいかがでしょうか?

余談ですが、国家資格は自分の身分証明にもなりますので、仕事意外にも有効活用ができそうですよ!

機械設計のキャリア活用法

欲しがられるスキルが分かれば、会社での評価や転職など、機械設計分野としてのキャリアアップ
活用できます。その活用シーンとして、人事考課転職があります。
ここではその活用方法を伝授します!

人事考課でアピール

企業で働くことになると、必ず人事考課というものに行き当たります。
人事考課は、その人の成果や技術などを総評してランク(等級)が決められ、年収や年収アップ
決まります。この方法は、ほとんどの企業が採用されているため、必ずやることになります。

人事考課では、考課表というものを用意されたフォーマット使って自分で作るため、作り方によって
総評されてしまうケースが多く、アピール方法が重要になってきます。そこで重要ポイントという
のが、テクニカルスキルヒューマンスキル学習スピードといったスキルでアピールすることです。

欲しがられるスキルでアピールしておけば、企業にとって良い働きができるエンジニアである
ということで期待値が高くなり、ランク(収入)を上げやすくなります。なので積極的に
アピールしていくことをオススメします!

転職でのアピール

転職する時は、必ず履歴書や職務経歴書を作らなければなりません。
何を記載した方が良いのか結構悩んだりしますよね?
実は、テクニカルスキルヒューマンスキル学習スピードといったスキルでアピールすると
解決できるようになります。

例えば、学習スピードでアピールする場合、1年間で学習した内容を書き出します。
その書き出した内容から一般的に早い期間なのかなどを比較検証し、早いレベルであれば、
学習スピードが早いことを得意分野としてアピールできます。

求人側にもそういうところに目が止まり、面談や採用に繋がりやすくなりますので、
転職でのアピールに是非活用してみましょう!

まとめ

企業が求める機械設計能力について、複数社経験のある現役設計者が解説しました。
求められるスキルを身につけることで、キャリアアップにも繋がることがわかりましたね。
ここまでの解説を整理すると以下になります。

  • 企業が欲しがる人は、テクニカルスキル、ヒューマンスキルがある人
  • 設計現場のリアルな声として、学習スピードが早い人を求めている
  • 学習スピードを上げるには、DCAPで回す、現実を知る、質より量
  • スキル向上の一貫として資格を取るとスキルの裏付けなどで役にたつ
  • 欲しがられるスキルを活用したアピールでキャリアアップに繋げられる

機械設計は難しそうとか、天才じゃないとできないとか良く言われますが、必要なスキルさえ
身につけてしまえば、誰にでも挑戦できる職種です。

これから機械設計を始めたい人、機械設計スキルに伸び悩んでいる人は、今回解説したスキルで
トライしてみてはいかがでしょうか?

ここまでご覧いただきありがとうございました。

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