毎年11月頃に開催される機械設計技術者試験。機械設計エンジニアを目指す人には欠かせない
資格であり、就職や転職に役立つ資格ですよね。特に機械設計技術者試験3級は学歴や実務経験が
不要なので取りやすい資格となっています。
しかし、3級とは言え出題される科目は工学系問題や設計・製図問題など幅広くあり、
どのくらい時間が必要なのか、どの参考書を使って勉強すれば良いのかわからないですよね。
ここでは日々の実務で多忙な現役設計者でも合格できた機械設計技術者試験3級の勉強法を伝授いたします!
機械設計技術者試験3級の難易度
3級の合格率は、平均38%前後と少々難易度としては高いです。
これは司法試験合格率とほぼ同じレベルなので、難易度が高いというのがわかりますね。
実務経験ありの著者でも2回受験したくらいです。なぜ難易度が高いのでしょうか?それは出題科目が多いことと受験時間に制限があることです。
科目順序や制限時間は毎年違いますが、直近の令和5年度で例えると以下の科目と時間で実施されています。
第1限目
機械設計技術者試験 – JMDIA 一般社団法人 日本機械設計工業会
機構学・機械要素設計、流体工学、工作法、機械製図
120分
第2限
目材料力学、機械力学、熱工学、制御工学、工業材料
120分
以上のように、各5科目を制限時間内で計算問題と知識問題を解かなければなりません。
なので試験対策は必須です。ではどのように勉強したら良いのでしょうか?
ここからは、計算が苦手な現役設計者でも合格した勉強方法をお伝えしたいと思います!
合格できる勉強方法とコツ
3級の合格ラインは、全体科目中60%以上の正解率が必要です。
基本的にマークシート形式で解答となりますが、選択数が多いので運を頼っても正解率は稼げません。
ですが、概要とコツを掴めば60%以上の正解率を稼ぐことができます。そのコツをご紹介します。
出題範囲を把握する
出題される範囲を把握すれば、何を勉強すれば良いかわかります。
しかしながら、把握するのに時間が必要ですよね。そこで、著者の受験経験の出番です!
読んだ過去問と経験した受験問題から、試験の傾向が分かっています。
試験の傾向
・計算問題:全体の60%が出題される傾向
・知識問題:全体の40%が出題される傾向
計算問題が大きく占めています。ということは、計算問題を頑張れば正解率60%に近づく
ということです。よって、計算問題に勉強時間を注げば合格に繋がります。
計算問題の勉強法
計算問題には、計算パターンと提示パターンの2つがあります。
計算パターンは、公式を使った問題が出題されます。提示パターンは、問題に公式の記載があり、
式変形や代入するだけで解答できる問題です。
つまり、どちらも公式を使った問題が出題されるということなので、公式を暗記することで対策ができます。
知識問題の勉強法
知識問題とは、化学記号や製図記号、工作法や製図法など設計に役立つ知識系が出題されます。
過去問などを使って暗記しましょう。全部覚えるのは大変なので、計算問題で点数を稼ぐと割り切り、
60%程度の力量で覚えるようにしておきましょう。
過去問をやる
出題される傾向などがわかれば、あとは過去問をやるだけです。
ほぼ毎年同じような問題が出題されることもあるので、問題の傾向や内容を記憶することも考慮して、
最低4年分の過去問を3回程度繰り返してやりましょう。
現役設計者が合格に使った参考書
勉強法から参考書や過去問を使うべきことがわかりました。
ここでは現役設計者が合格に使った参考書や過去問をご紹介します。
機械設計技術者試験準拠 機械設計技術者のための基礎知識
試験準拠された書籍です。試験を行う基本が記載されています。
計算と知識問題の基本が詰まっているため、一読することをオススメします。
3級機械設計技術者試験過去問題集
過去3年(令和2年度、令和元年度、平成30年度)に実施された過去問題集です。
直近の過去問題集にトライしたい時にはこちらがオススメです。
各年の過去問題集
2023年度の過去問題集です。1級、2級、3級全て収録されています。
各年の過去問題集は1冊づつあるため、欲しい分だけ用意すると良いでしょう。
まとめ
多忙な現役設計者でも合格できた機械設計技術者試験3級の勉強法について解説しました。
出題範囲を把握して計算や知識の勉強をどの程度やれば良いのかがわかりましたね。
今回解説した内容をまとめると以下になります。
これらのコツを意識すれば2ヶ月ほどで試験対策ができるのではないでしょうか?
どんなに忙しくてもする時間を作るのは自分自身です。うまく時間を作って今回のコツを実践できる人こそが
試験合格に近づくものだと信じています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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